つる植物の園 ~Vine garden~

つる植物を中心に植えた草花の管理ブログ

タイムロンギカウリスで緑と花の絨毯を

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2019年夏から雑草だらけだった庭を改善する為にグランドカバーを多種実験的に試しました

その結果、『常緑である事』・『花が可愛らしい事』・『繁殖力が旺盛で横にどんどん広がっていく事』という3拍子揃った特性からつる植物の園のメインのグランドカバーにする事にしたのがこのタイム ロンギカウリスです

 

タイム ロンギカウリスは、イタリアを中心に、ヨーロッパの地中海沿岸部に分布するタイムで牧草地や草原、岩場などで自生しています



地面を這うように広がるほふく性のタイム(クリーピングタイムと呼ばれる)の主に流通している品種で、常緑性の多年草です

 

タイムロンギカウリスは薄紫の手毬状の花も可愛らしく、非常に花付きが良い品種で最盛期には絨毯のように花で株が覆われます

ただ花蜜を多く分泌するため、蜂も良く通って来るのは残念なおまけです

 

タイムロンギカウリスの葉は小さく長楕円形で爽やかな芳香があります
タイムの仲間ですが、通常はハーブとして料理には使用しません


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(2020年は雑草に埋もれながら拡がりました)


踏圧には強くないため、頻繁に踏まれるような場所には適していません

つる植物の園では踏圧に強いダイカンドラと協力して地面の余白を埋めて雑草を防いでもらう予定です

 

基本的には常緑性の植物ですが、冬の気温によっては落葉したり地上部が枯れてしまう事もあります。
根が生きていれば、春にはまた芽吹きます

 

真夏の暑さと湿気を嫌います
風通しの良い場所に植え、適度な管理が必要です


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⬆庭以外にも北側のカーポートに置いたプランターでグランドカバープランツの寄せ植えに

(2020年5月の様子)

 


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⬆2020年花後の様子

タイムロンギカウリスが拡がりプランターの外の地面にも到達しました

そのままカーポートの目地にも根付いてくれる事に期待してます


【タイム ロンギカウリス(Thymus longicaulis)の育て方】

科名

シソ科


属名

イブキジャコウソウ属


原産地

ユーラシア、北アフリカ

 

 

花期

4月~6月

 


草丈

5㎝~15㎝


日照

日なた~半日蔭

 

植え付け場所

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
半日蔭でも育ちますが、日当たりが良い場所の方が葉の色艶や花付きが良くなります。


冬越し

耐寒温度は-10℃程度

寒さには強いが強い霜や寒さに当たると、葉が変色したり落葉したりする

 

夏越し

高温多湿に弱いので花が一段落したら梅雨に入る前に、切り戻しをする

バッサリと刈り込み、風通しを良くしてやります。
蒸れから葉が枯れこんで来るので注意

 

水やり

乾燥気味な環境を好む

庭植えの場合は必要なし
乾燥が長く続くようなら行う

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと
冬には生育が鈍るので、水やりの回数を減らし、乾燥気味に管理する

 

肥料

自生地は砂地や砂利などのやせ地で多肥を必要としない

庭植えの場合は、春に少量の緩効性化成肥料を置き肥する

鉢植えの場合は、真夏を除く3月~11月の間、少量の緩効性化成肥料を置き肥するか、定期的に液体肥料を施す

 

植え替え・植え付け

適期は4月~5月と9月~10月

 

植え付け

庭植えの場合は、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜて土壌を中和しておく
さらに腐葉土を混ぜ込んで、水はけの良い環境を作る

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土やハーブの土を使用するか赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの配合土に少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作る

 

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こしているようなら、植え替えを行う


一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行う

 

切り戻し

花が終わったら梅雨に入る前に切り戻しを行う
混み合っている箇所を刈り込むか、1/2程度の位置までバッサリと切り戻す
蒸れると下葉が枯れこんでくるので適宜、切り戻しを行うことで美しい草姿を保つことが出来る

秋にも同様の刈り込みを行うことで、春には締まった草丈で新芽が出揃う

 

増やし方

挿し木、株分け、種まきで増やすことが出来る

 

挿し木(挿し芽)

適期は5月~6月

若い枝を選び、10cm程度の長さで切り取って挿し穂にする
下の方の葉を取り除き、水揚げをしたら、挿し木用土に挿す

株分け

適期は4月~5月、9月~10月
掘り上げた株を分けて植え付ける
傷んだ根があれば取り除く

地面に接した部分から発根するので、発根した茎を切り取って植え付けると簡単

 

種まき

播種時期は、4月~5月、9月

種が非常に細かいので、風で飛ばされないように注意する
種はポットや播種箱に、種が重ならないよう注意して蒔く
覆土は種が隠れる程度にごく薄く、水やりは底面給水で行う
本葉が4~5枚程度になったら間引き、7~8枚程度で定植する

秋まきで、苗が小さい場合は、霜柱で持ち上げられると枯れてしまうことがあるので、春に定植する

 

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどなし

 

 

【禁断の夜おやつ】


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