つる植物の園 ~Vine garden~

つる植物を中心に植えた草花の管理ブログ

一株で映えるルピナス

先日お迎えした苗達の中で一際目立つマゼンタ色のルピナス


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冬の間寂しかった花壇に何を植えようかな、と考え一株で存在感のあるルピナスを植付けました。


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ルピナスは葉の形も綺麗で草丈、ボリュームもあるので花壇のひな壇にぴったりです。

 

株元に新たな花芽が3本上がっている元気な株です。


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手前には先日植付けたローダンセマム レトロクラッカーとシロタエギク

 

ルピナスの基本情報】

 

ルピナスは、マメ科ハウチワマメ(ルピナス)属で200種以上が確認されており、一年草、二年草、多年草、一部低木がある

本来は多年草でも暖地では夏越しが難しいため、一年草として扱われることが多い

 

原産地:北アメリカ、南アフリカ、地中海沿岸

耐寒性:強い 

                マイナス5℃くらいまでなら地植えで越冬

耐暑性:弱い

                25℃になると生育が止まってしまう

草丈:20〜150cm

開花期:4月下旬〜6月頃

花色:紫、赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、複色

 

花茎を立ち上げてマメ科の植物らしい花をびっしりと咲かせ、その花穂は60〜70cmにもなる

「昇り藤(のぼりふじ)」の別名の通り、藤の花を逆さにしたような花姿が印象的

縦のラインを強調してガーデンに豪華な華やぎをもたらし、主役を張るインパクトがある

カラフルでゴージャスな雰囲気から、切り花としても人気

ルピナスの栽培は、南北アメリカでは約6,000年前から、ヨーロッパでは約3,000年前からという、歴史の古い植物

日本へは明治の頃に食用や緑肥用として伝わったとされ、その後観賞用として流通するようになった

 

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ルピナスの栽培環境】

 

ルピナスは日当たりがよく、風通しのよい環境を好む

半日陰でも育つが、やや生育は劣る

ルピナスマメ科特有の連作を嫌う性質があるので、前年にマメ科の植物を植えていた場所は避ける

 

用土:ルピナスは酸性を嫌うため、あらかじめ苦土石灰を散布して土壌改良をしておく

水はけ、水もちがよい土壌を好むので、同時に腐葉土や堆肥などをすき込んで、有機質に富むフカフカとした土作りをしておく

 

ルピナスは寒さに強く、マイナス5℃までは耐えるが、凍結させないように管理する

また暑さには弱く、25℃以上になると生育が止まるので、暖地では半日陰で風通しがよく涼しい場所で管理するなどの対策が必要

 

ルピナスの育て方】

土作り

 

地植え

 

植え付ける1〜2週間前に、酸性土壌を改善するために苦土石灰をまき、さらに腐葉土や堆肥などを混ぜ、よく耕してふかふかの土を作っておく

 

鉢植え

 

草花用に配合された培養土を利用すると便利

 

種まき

 

ルピナスは、初心者でも種まきから育てられる

 

ルピナスの発芽適温は15〜20℃で、種まきの適期は温暖地で9月下旬〜10月頃

マメ科の植物なので、根は太く長く伸びる直根性

この根が折れたり傷んだりすると、その後の生育が悪くなる性質ため、できるだけ移植をせずにすむように、花壇に直接播くか、黒ポットで間引きながら育苗すると良い

 

ルピナスのタネは皮が硬いので、水を張った容器に一晩入れて吸水させ、やわらかくしておく

 

花壇に直接タネを播く場合は、土作りをしておいた花壇に25〜30cmの間隔を取って、1カ所に2〜3粒ずつ播き、タネのサイズの2個分ほどの土をかぶせる

最後に、たっぷりと水を与える

発芽したら生育のよい苗を1本残し、ほかは間引く

 

黒ポットにタネを播く場合は、市販の草花用培養土を入れた黒ポットに2〜3粒播き、タネのサイズの2個分ほどの土をかぶせる

最後にたっぷりと水を与える

日当たりのよい場所で管理し、発芽したら生育のよい苗を1本残して、ほかは間引く

本葉が5〜6枚出揃うのを目安に育苗し、その後は土作りをした場所に植え付ける

 

ルピナスは種類によってタネのサイズに差があり、種まきの適期が異なることや、種まきから開花まで2年かかることもある

 

植え付け

 

秋に種まきして育苗した場合、植え付けの適期は温暖地で10〜11月頃

苗を購入してスタートする場合は、春先まで苗が出回っているので、手に入り次第、植え付ける

 

地植え

 

土作りをしておいた場所に、苗を植え付ける

ルピナスの根は「直根性」で移植を嫌うので、根鉢を崩さずにポットから出し、そのまま植え付けることがポイント

複数の苗を植え付ける場合は、25〜30cmの間隔をあける

植え付けた後に、たっぷりと水やりする

 

鉢植え

 

鉢の大きさは、入手した苗の2回りほど大きいものを準備する

底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れる

ルピナスの根は「直根性」で移植を嫌うので、根鉢を崩さずにポットから出し、そのまま植え付けることがポイント

鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与える

寄せ植え素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOK

 

水やり

 

株が蒸れるのを防ぐために、茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与える

 

地植え

 

根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要

ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補う

 

鉢植え

 

日頃の水やりを忘れずに管理するが、多湿を嫌う性質なので、与えすぎに注意

土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与える

茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン

 

肥料

 

地植え

あまり多肥を好まないため、植え付け時に十分な土づくりをしていれば、追肥は不要

 

鉢植え

 

晩秋〜冬に植え付けた場合は、生育が盛んになる少し前の3月上旬頃に、緩効性化成肥料を施すとよい

春に植え付けた場合は、元肥を施してあれば十分

ただし、生育が悪いようなら速効性のある液肥を与えて様子を見る

 

花がら摘み

 

ルピナスは、花茎を立ち上げて次々に開花していくので花穂が咲き終わったら、花茎の付け根で切り取る

すると、脇から二番花、三番花の花茎が立ち上がってくる

いつまでも終わった花を残しておくと、タネをつけようとして株が消耗し、花数が少なくなる

早めに終わった花穂を摘み取ると、次世代を残そうとして長く咲き続ける

株周りを清潔に保てるので、病害虫の抑制にもつながる

 

タネの収穫

 

ルピナスは、花後にタネを採取することができる

タネを採取する場合は、一通り開花を楽しんで開花期が終わる頃に花穂を切り取らずに残しておく

ルピナスマメ科の植物なので、数粒の種が入ったさやをつける

茶色くなってさやがはじける前に収穫し、種まきの適期まで、乾燥剤とともに密閉できる袋に入れて保存する

ただし、ルピナスはタネを自家採種しても、発芽率が低いので確実に多数の苗を確保したい場合は、市販のタネを購入して播くほうがよい

 

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病害虫


ルピナスは、健全に育てていれば、ほとんど病害虫の心配はない

ただし、多湿を嫌うため、いつもジメジメとした土壌の環境にしていると、根腐れしたり、病気を招いたりすることがあるので注意

苗が突然枯れてしまう「立ち枯れ病」は多湿によって病気を招くケースの一つで、水はけのよい土壌づくりをしておけば回避できる

 

増やし方


ルピナスは種まきで増やす

 

 

クリスマスローズもじわじわ開花】


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地際で開花し始めたクリスマスローズ

花の正面から撮るのが難しい💧

 

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