通い猫さんのトイレ避け・通り抜け防止にお迎えしたローズマリーですが、冬の間もずっと青紫色の花を咲かせてくれていました
姿形も利用法も多種多様な上、丈夫で挿し木で簡単に増やせる万能選手です
樹形には立性・匍匐性・中間的なものがあり、花色も青・白・ピンク・薄紫などがあります
つる植物の園にお迎えしたのは
◾名も無き立性のローズマリー
◾プロストラータス(匍匐性)
◾カプリ(匍匐性)
◾サンタバーバラ(匍匐性)
花色は青~薄紫で2020年4月~5月にお迎えして6月に挿し木の初挑戦した際に名も無き立性のローズマリーだけ参加させました
挿し木のローズマリーが最初に開花した事で、見よう見まねの挿し木初挑戦の成功を確信出来たので愛着があります
親株もほぼ同時の初開花でした
今年はもっと増やして生垣にしていきたいと思います
2021/2/28のサンタバーバラ
伏せ木が出来る位に伸びたのでもう少し暖かくなったら挑戦してみます
カプリはゼラニウムと寄せ植えに
ローズマリーとゼラニウムはどちらも乾燥気味管理なので相性が良いです
プロストラータスは特に旺盛に枝垂れ拡がるタイプのようなので、ローズマリーの滝を作りたくてカーポートより1mちょっと高い犬走に地植えしました
2021/2/28のプロストラータス
伸びては来ましたが、どうしても大陽目指して滝登りしてしまいます
自然の摂理ですね…
プロストラータスだけ北側に植えたせいかまだ一度も開花しません
【ローズマリーの育て方】
ローズマリーは、葉に清涼感のある力強い香りのある常緑低木で、昔から生活の様々な場面で利用されてきました。
料理や香料に使われるばかりでなく薬用として葉の浸出液が強壮剤や収れん剤、塗薬や貼り薬としてに外用されるなど、万能な薬草として栽培されてきました。
強力な抗酸化成分であるロスマリン酸の効用から若返りのハーブとしても注目され、その薬効は数多くあるローズマリーのどの種類でもほぼ同様であると考えられます。
ローズマリーは常緑で、秋から春までたくさんの小さな花が咲き続けます。
立ち性の大きく育つものは高さ2mほどに伸びます。
誘引して好みの形に仕立てることもでき、鉢植え、ハンギング仕立て、グラウンドカバーなどにも利用できます
ローズマリーはいつでも利用できる常緑樹であるうえに、料理、美容、芳香剤、薬用など、ハーブのなかでも特に幅広い用途のあるお庭の万能選手です
<ローズマリーの利用法>
飲食用:肉料理、ハーブティー
香料用:アロマオイル、ポプリ、入浴剤など
ドライフラワー:リース、スワッグ
園芸用:生け垣、グラウンドカバー、寄せ植え、ハンギング
薬用:チンキ剤、湿布剤
基本データ
園芸分類
庭木、花木、ハーブ
形態
低木
原産地
地中海沿岸地方
草丈/樹高
30~200cm(品種による)
開花期
11月~5月
収穫期
4月~11月
花色
青、白、ピンク、薄紫
耐寒性
普通
耐暑性
強い
特性・用途
常緑性、芳香がある、開花期が長い、生け垣向き、グラウンドカバーにもできる
栽培環境
日本の気候でよく育ち、霜にも比較的耐えますが、寒冷地では霜よけが必要
日当たりと水はけのよい土壌を好み、真夏の日ざしや乾燥には強いのですが、低温期に水はけの悪い土壌では根腐れを起こしやすくなる
日当たりがよくない場所では、花つきが悪くなる
若い苗は高温多湿にも弱いので、注意が必要
水やり
鉢植えは、土の表面が乾いてから2~3日後にたっぷり与える
葉が堅くてしおれにくく、水切れに気づきにくいため、鉢の水切れには注意
冬期は乾かし気味に管理する
庭植えでは水やりはほとんど必要なし
肥料
元々やせた土地にも自生するので、追肥はほとんど不要
花つきをよくしたい場合や耐寒性を高めるには、秋にリン酸とカリ分が多めの化成肥料か草木灰を追肥するとよい
病害虫
病気:うどんこ病
害虫:カイガラムシ、カミキリムシ、アブラムシ
用土(鉢植え)
ローズマリーは酸性土壌を嫌うので市販の草花用培養土を用いる場合は、有機性土壌改良剤を混ぜて水はけをよくするとよい
植えつけ、 植え替え
植えつけ:ポット苗は真夏や真冬を避けて植えつける
植え場所に腐葉土などをよく混ぜて水はけをよくし、根が深く張れるようにしておく
日当たりのよい斜面に植えたり高植えにしたりするとよく生育し、花つきもよくなる
植え替え:木本なので生育が旺盛で、鉢植えでは、すぐに根が鉢いっぱいになりがちなので1~2年を目安に根が詰まってきたら植え替える
年数を経た株は根の本数が比較的少ないため、根を切らないように注意しながら一回り大きい鉢に植え替える
3月~5月、10月~11月が適期
植え替えたばかりの鉢は半日陰で管理し、徐々に日なたに出す
ふやし方
受粉してできたタネには親株の形質(花色、葉の形・色、枝ぶりなど)がそのまま受け継がれるわけではないので親株と同じものをふやすには、タネまきよりさし木やとり木が適している
さし木:春や秋に、健康な枝を10~15cmほど切り取り、下半分ほどの葉を取り除く
1時間ほど水あげをしてから、水を含ませた市販のタネまき用土など清潔な土にさし、ぐらつかないようにまわりの土を軽く押さえる
土が乾燥しないように半日陰で管理すると、1か月ほどで発根してくる
その後、徐々に日光に慣らす
寒冷地では春、暑さが厳しい地域では秋がよい
とり木:枝をU字形に曲げた針金などで地面に固定し、枝の途中を地中に埋める「伏せ木法」も容易
若く曲げやすい枝で行うので匍匐性のタイプが適している
十分に発根したあと(およそ2~3か月後)に親株から切り離す
さし木より失敗が少ないので、初心者にもおすすめ
主な作業
剪定:枝が伸びると枝垂れて樹形が乱れがちになるため、剪定が必要
大きくしたくない場合も、春から秋の生育期間中に収穫を兼ねてこまめに剪定する
強剪定する場合は、梅雨前に刈り込むことができますが、必ず葉がついた部分が残るように剪定する
木質化した枝だけになると、葉が出ずにそのまま枯れる事があるので注意
収穫:春から秋にかけては、剪定を兼ねて適宜収穫できる
生育が鈍る冬期は控えめな収穫ならば可能で低温で空気が乾燥する冬は、乾かしても葉の色がよく残るので、ドライフラワー用の収穫に適している
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